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今日はちょっと凹んだ。 いや、かなり凹んだ。 今年に入り、思うところがあって「現代詩手帖」に投稿を始めた。 正直言って、投稿したら入選するのは当然、という無闇な自信があった。 それを世間では過信と呼ぶのかもしれない。 初めて投稿した詩が 「えっ!?」 僕の中の自信が、掌で握りつぶされた豆腐みたいになってしまった。 しかし、こんなことでめげていては、観客が1人のライヴハウスでうたなんかうたえない。 こういう場合は、選者に才能がないと思うしかない。 その時投稿した2作品のうちのひとつをここに掲載してみる。 あの月までもう一歩 壁一面を蜂蜜がゆっくりと垂れ落ちてゆく その光景に苛立ちながらそれでも目をそらすことが出来ない 怒りはとうの昔に馬群に沈み あれから君と二人ヒヤシンスの球根の中で幾夜も過ごした 覚醒剤の力を借りずに壁の向こう側を見つめ続け 耳鳴りの中にブラックホールのような一点をまさぐる日々 あの月までもう一歩 天才ともてはやされ夭折した詩人の陰毛も生えていない詩のように無様な あまりにも無様な独りよがりの正義よ 裸に蝶ネクタイを付けて舞台に現れ 蝶ネクタイだけを舞台に残して去っていった二十世紀よ 馬鹿のひとつ覚えの画風で あらゆる肌色の上に塗り重ねられた他人の血の赤よ こうしてもう誰もいなくなった教室で出欠を取る度に みんなの代わりに返事をしている僕がいる あの月までもう一歩 君の体の隅々まで覚えている そこには触れてはいけない場所など何処にもないのに 今ではここは触れてはいけない場所だらけだ 今も誰かの影の中で息をひそめているペガッサ星人のことを想いながら コカコーラの瓶一本分の叫びを秘めて性懲りもなく夜道を徘徊しているのは 地続きであることを確かめたいからだ あの銃声とこの八百長試合が この女の痣だらけの体とあの大量の瓦礫が やがて「逝ってよし」とカラスが一声上げて白々と交わる頃 あの月までもう一歩 (作・松本秀房) という訳で、「現代詩手帖」への投稿は今後も続けるが、今後は「ユリイカ」にも投稿しようと思う。 節操なし。 という訳で、コーヒーの横に「ユリイカ」。 <今日のコーヒー> 池袋「珈琲茶房」 モカ 650円
by matchan-h
| 2006-03-01 21:36
| 詩
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